2018.10.20(土)

テーマ:シンプルさを極めるポートレート

シンプルさはすべての作品の基本。背景や小物に依存したり、派手な演出の写真は時間が経つと、陳腐化したり、見ていて疲れを感じることがある。心にストレートに入り、且つ、時の経過にも陳腐化しないシンプルなポートレートに向き合い、論理的、具体的に画づくりしてみた。
 

   
他の写真、BTSは講師曽田のブログでご覧いただけます。 
 

画作りのポイント

白ホリゾントを背景とし、余計な小物を入れずに、主張しないデザインのスタイリング、コントラスが弱くマットなライティング、自然な表情やポーズでの撮影。装飾よりも被写体の素材や個性に向き合った刺激の無い画づくり。

1.モデル選び

肌、歯、髪の毛、鼻が綺麗というモデル選びの王道。自然なポーズができるモデル。小物や演出が無いシンプルな画に耐えうる為には、考え方がしっかりとして、頭の中で個性やストーリーをイメージできる能力があるモデル。

2.スタイリング

衣装は、デザインに主張が無いもの。縫い目、ファイスナー、ボタン、ベルト、ゴム感が無く、軽めの生地。ポイントメイクは不要。ライトに光にくいマットなベースメイク。

3.レンズと絞り

全身、3クォーター、バストアップ、クローズアップの王道な4大構図に対応。全身はF10程度、クローズアップは開放に近い値。

4.ライトシェーピングツールとライティング

方向性は光を回し、大きな光源で、被写体に光の芯を当てずにマット感を持たす。その為、アンブレラ、トランスルーセントアンブレラを左右から、必要に応じて弱めにトップ(黒髪等)、天井や床バウンズを活用して、光源感を作らず、コントラストを押さえる。
肌の色と衣装の色に合わせてライトの高さをコントロール。もし、衣装が肌よりも薄く飛びやすいなら、顔にアンブレラからの漏れ光が入る高さに、逆に衣装が肌よりも濃い場合は、顔にアンブレラからの漏れ光が入らない高さにすると、よりマットな質感になる。
光を回しながらも衣装と背景の色合いや濃さをマッチングさせる為に、光が背後の壁に回らない様に遮る。

5.ポジショニング

衣装の色と背景の色合いや濃さをマッチングさせる為に、壁からの立ち位置をコントロール。背景を濃くしたければ離し、背景を薄くしたければ壁に近づける。

6.表情とポーズ

視線はレンズの周辺にして、少し外して、考えがている感を演出。レンズを強く見つめたり、外し過ぎると白々しさ、尖った感や主張が表現されてしまう。
手は顔や口元に持っていかない。前に組んだり、腰に手を当てたりしない。

7.RAW現像

少しコントラストは入れるが、暗部を起こし、明部を抑える。明部は決して飛ばさない。

 

「ポートレート撮影で大切な事」をポイントにワークショップの様子、作品、参加者の方々から頂いたコメントをまとめた撮影ワークショップの紹介ビデオです
 
撮影ワークショップ模様を1分にまとめた動画です